太陽光発電所の運用及び保守のDX化を目指した共同検証をウエストホールディングスと完了

株式会社mmガード(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木 和清、以下「mmガード」)は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:池田 雅一、以下「MURC」)主催のスタートアップ支援プログラム 第5期 LEAP OVERで、株式会社ウエストホールディングス(本社:広島県広島市西区、代表取締役社長:江頭 栄一郎、以下「ウエストHD」) と共同で、太陽光発電所のパネル点検を効率化する AI「 Drone View for SOLAR 」(以下「Drone View」)の共同検証を完了。
太陽光パネルの異常をAIが発見する「 Drone View for SOLAR 」のβ版をリリースしました。

太陽光パネル点検
太陽光パネル点検

「 Drone View 」とは

〜 ”違いがわかるA I” が教師なし学習で異常を見つける「 Drone View 」 〜

「 Drone View 」は、教師データが少ない分野での異常検知を目指して開発された「 A I」です。学習は「教師なし」で進めるので、正常画像が準備できればいつもと違う部分を発見するA Iを完成させることができます。すでに完成済みのモデルの転移学習で対応ができるので多分野への適用が短期間で可能です。

「 教師なし学習 」の特徴

教師なし学習教師あり学習
教師データ不要必要
正解ラベル不要必要
開発期間
予想の正確性
モデル開発の難易度
教師なし学習の特徴

写真撮影にドローンを活用することで、太陽光発電所などの広大なエリアの点検や送電線・ダム・携帯基地局などの高所点検も作業員の危険を伴わずに実施することができます。

太陽光パネル
太陽光パネル

さらに、赤外線カメラやガス検知カメラの活用で、従来の地上からの点検では発見が難しかった「局所的な発熱」や「ガス漏れ」を発見することができます。

ガスカメラ画像
ガスカメラ画像

今回の太陽光パネルの共同検証では、今まで2名の作業員で2時間かかっていた200枚の写真の確認作業を、従来の1/100の時間(72秒)で完了する事ができました。解析時間は利用するコンピュータの能力を上げる事で、さらなる短縮が可能です。

AI点検結果
AI点検結果

今回の「 Drone View for SOLAR 」β版のリリースは、太陽光パネルの点検に特化していますが、線路点検用の「 Drone View for TRAIN 」、山や海などでの遭難者を発見する「 Drone View for RESCUE 」のβ版も完成済みです。また、「 ガス漏れ 」「 風車 」「 ダム 」「 橋梁 」「 送電線 」「 携帯基地局 」点検向けのAIも順次提供予定です。

「 AI 」と「 ドローン 」の活用で、インフラ点検での作業員の安全を確保し、作業の効率化を実現してまいります。

AI 提供の背景

“違いがわかるAI” を活用いただくことで、インフラ点検の作業員不足の問題を解決し、作業をより安全・安心にしていけるのではという想いでmmガードとウエストHDは、MURC主催の スタートアップ支援プログラム 第5期 LEAP OVER で、太陽光発電所の運用及び保守のDX化に向けた実証実験を行ってまいりました。

「 Drone View for SOLAR 」は、mmガードが2022年2月にリリースした線路点検用のAI「 Drone View for TRAIN 」に続き、異常発見AIシリーズの第二弾となります。

今後の展開

今回の共同検証を契機に、ウエストHDと業務提携契約を締結し、太陽光発電所の総合的な運用及び保守のDX化をより一層拡大していく予定のほか、異常位置の正確な位置情報の提供により「空間情報システム」としての一面も兼ね備えたソフトを目指した機能拡張を予定しています。

mmガードは、今後も点検作業のDX化で、インフラ点検の効率化と作業の安全・安心を確保する取り組みを行ってまいります。

「 Drone View 」の概要について

<主な機能・価値>
(1)画像の異常判定ができます。
(2)異常場所の正確な位置情報がわかります。
(3)人の作業の100倍の速さです。

<ホームページURL>
https://www.droneview.co.jp/drone/inspection

<利用手順>
(1)mmガードに AI システムの利用申込みをします。
(2)発行されたI DでWebベースの AI システムにログインします。
(3)画像をアップロードします。
(4)解析処理を開始すると、AI が異常場所を発見します。

<利用料>
正式版のリリースまで、テストに協力いただける10社限定で、すべての機能を無料でご利用いただけます。2022年10月に予定している正式版のリリース以降は、写真の処理枚数に応じて月額50,000円(税別)からとなります。

Press Release

【PR TIMES】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000007133.html

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